2022/02/07 09:26
「唐花」とは...
ー「永遠の生命」「無限なる成長」の象徴として古代エジプトに生まれ、ユーラシア大陸を経て、中国から8世紀の日本に伝わり日本独自の形に発展した模様ー
ー中国から渡来した花文様で、唐風の花や蓮花、牡丹、空想の花など数種類の植物のモチーフを合成することにより出来上がった架空の花ー
ネットで調べると、このような解説が上がってきます。
そうなんです。「唐花」とは、どの花よりも美しい、空想の花の文様。
《和の布》に出会い、すっかりその美しさに魅入られてしまった私は、「美しい」と感じる、ありとあらゆる布地を集めました。
年に数回、素敵な布との出会いを求めて、京都の東寺縁日「弘法市」や北野天満宮で開催される「天神市」にも、足を運びました。集めに集めた布を見ていて、柄の傾向があることに気がつきました。
特に美しいと思う絵柄はどれも「唐花」だったのです。
それは、染めが美しい縮緬の着物だったり、可愛らしい紬の名古屋帯だったり、刺繍の施された羽織だったり、豪華な袋帯だったり…。架空の花だからこそ、季節を問わずに好きな時に身にまとえる利便性もあり、数々の美しいアイテムが創られたのかもしれません。
身にまとうことで、女性をより美しく引き立ててくれる普遍的な文様「唐花」のように、身近に置いていただくことで、いつでも心豊かに感じられるような作品を沢山産み出していく。そんな想いをこめて、屋号を〈唐花屋〉に改めてスタートしました。
どうぞよろしくお願いいたします。